何故、捕鯨制限するのか？

唐突ですが鯨肉を食べた事はありますか？子供の頃は、竜田揚げで良く食べました。ちょっと硬い肉で歯応えがあります。今でも「鯨肉 料理店」で検索するとヒットしますね。でも、あま余り美味くないですよ。

◆本題の「何故、捕鯨を制限するのか」ズバリ回答すると、軍事目的です。鯨から取れる鯨蝋（げいろう：白濁色の脳油）が、寒冷地（vs ソ連）における軍事用車両に使われるのです。当時、マイナス40度でも凍らないオイルは科学的に作れなかった（今でもかな？）のです。
鯨蝋（げいろう）とは、鯨の頭部から採取される白濁色の脳油の別名で、高級蝋燭や石鹸の原料、灯油、機械油として利用されました。特に精密機械の潤滑油としては代替品が無く、1970年代まで需要があったのです。それで鯨蝋を目的に大量のマッコウクジラが乱獲されました。特に米国は18世紀から19世紀にかけて盛んにマッコウクジラを捕獲してました。その結果、アメリカ大陸近海のマッコウクジラを捕り尽くしてしまいました。ところが、日本に近い西太平洋地域にマッコウクジラの大規模な群れを発見して日本に開国を迫ったたのです。今でも西太平洋地域には数万頭のマッコウクジラがいるといわれてます。米国は捕り尽してしまったから、日本は自粛しなさい！って事なのです。我侭ですね～まるで TPP と同じです。

◆この事は「鯨油 – Wikipedia」の「主な用途」の「機械用潤滑油」に、ちゃんと載ってます。

◆因みに国際捕鯨委員会（加盟国88カ国）の内、捕鯨支持国は39カ国、反捕鯨国は49カ国だそうです。（2010年5月時点）